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內容簡介: |
本书正文部分通过出土的告地策、买地券、镇墓文等与丧葬相关的文书,结合先秦文献及六朝小说等,总结了从先秦到魏晋南北朝时期的有关冥界的思想体系。资料篇中,系统地整理了从先秦到南北朝时期的相关出土文书,并进行了注释和解读。本书可以作为研究中国古代小说和新出土的丧葬文书的参考资料。
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關於作者: |
许飞,宁波工程学院外国语学院副教授,1966年出生于内蒙古乌兰察布市,汉族。内蒙古师范大学教育硕士,东京学艺大学教育学硕士,广岛大学文学博士。主要研究中国六朝小说和出土的宗教文书——墓券。译注《太平广记》所收六朝小说15篇(《中国学研究论集》2008-2012年);日文论文主要有《“泰山治鬼”的形成年代考》(《中国中世文学研究》2012年第60号),《“注連”考》(《中国中世文学研究》2012年第61号) ,《丝绸之路出土的木牍上记录的冥婚》(《亚洲游学》2015年192期)等11篇;中文论文主要有《论吐鲁番随葬衣物疏中的“海东头,海西壁”》(《敦煌研究》2017年第6期)等3篇。
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目錄:
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序章
章 先秦·前漢の冥界観
節 先秦·前漢の文献に見える冥界
第二章 後漢の鎮墓文と買地券に見られる冥界
第三章 小説と墓券に見られる六朝の冥界
第四章 「泰山治鬼」の形成
第五章 仏教と道教が喪葬観念への影響
終章
資料編
参考文献
あとがき
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內容試閱:
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許飛さんは、 二〇〇七年から広島大学に留学、 二〇一二年に本書のもとになる論文を提出し、 二〇一三年に博士(文学)の学位を取得した。許飛さんについて、 私はかつて???思いつきの人???と評したことがある。平素は至って寡黙な人柄 なのだが、研究会の席上、 突然に思いがけない考え方を提案することがよくあり、そのたびに根拠を示すように要求していた。
本書にある???注連??????紙銭??????鬼 兵???などに関するものがそれである。 何度かやりとりを重ねる内に、 彼が提出 した根拠が???墓券???であった。 確かに、 ???墓券???の資料は、古小説研究にとって一 石を投じるものとなり得る考え、それを根拠資料として研究することを勧めた。 その成果が、 博士論文として結実した。 本書は、六朝志怪小説に記載されている冥界に関する不明確な点を、 六朝期までの出土資料「告地文」買地券??????鎮墓文???(以下「墓券」と称する)によって解明しようと試みたものである。
章では、先秦と前漢の文献と出土資料をもとに、 古代の冥界像を概観する。この時期には殺害された幽鬼が現世の人を害するという考えがあったこ と、 冥界が地下に存在すると考えられていたことなどを指摘する。
第二章では、 後漢の墓から出土した???墓券???を読解し、冥界にかかわる神、 役人と幽鬼の存在場所などについて考察する。 その結果、以下のことを指摘する。 ①天帝あるいはその使者がよく登場して、 冥界の役人や幽鬼に命令を下している。②黄帝や北斗君が、天帝と同様の立場で登場する。③後漢の中後期には、泰山君も主宰者として登場してくる。④冥界の役人が数多く現れる。⑤基本的に幽鬼は墓の中(地下)にいると考えられていた。⑥巫や術士或いは道士が、天帝や黄帝あるいはその使者を名乗って、冥界に関与していた。 第三章では、六朝志怪小説と???墓券???に共通してみられる言葉について考察し、従来不明確だった小説の言葉の意味を解明している。 特に、 伝染病によって死者が相次ぐことをいうと解されていた「注連」について、「墓券」での「復連」「注復」「重復」の語との関連性を指摘し、「注」は幽鬼が生人を死に至らせる意であり、死者が生人を冥界に連れ込むことを意味するという新見解を述べている点は、注目に値する。その他、本章では、小説には現れない数多くの冥界の役人について現実世界の役職名との関連性に言及している。
第四章では、六朝志怪小説で中心となっている泰山の冥界について、 後漢の鎮墓文を資料として、 その形成時期と形成理由について考察する。その結果、小説研究だけでは不明だった形成時期が後漢中期の150年前後にまでさかのぼれるという新見解を提示したことは評価できる。形成理由については、 後漢の 中期に都洛陽附近で疫病が流行して大量の死者が出たので、 疫病を起こすと考 えられていた幽鬼を、 中原地域から離れた天に通じる山として信仰のあった泰 山に集めて管理しようとしたのではないかと推測する。
第五章では、六朝志怪小説の中に見られる寿命を表す「算」や「紙銭」、「鬼兵」を取り上げて、仏教や道教との関係について論述し、唐代小説の冥界との関係についても言及する。
資料編に収める「墓券」は、六朝志怪小説の内容や言葉について考察する上で有用な参考資料となる。
六朝志怪小説の研究をより深めるために、出土資料の「墓券」に着目し、従来の資料だけでは論じきれていなかった箇所に新見解を提示できた点が、本書の特筆すべきところである。
今後、道教·仏教などへのより深い考察を通して、六朝唐代小説にする許飛さんの研究が更に大きく発展することを期待している。
広島大学名誉教授 富永一登
二〇一八年八月八日
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